愛媛県 松山事件 2007/3/13(火) 午後 8:00

白バイと衝突 差し戻し高校生「無罪」 松山家裁 警察鑑定書に疑問
2006.04.12 朝刊 一社 (全1,054字) 


 二〇〇四年十一月、松山市内の交差点で白バイとオートバイが衝突した事故で、松山西署が業務上過失傷害の疑いで書類送検し、松山家裁が保護観察処分としたオートバイの高校生(17)=同市=について、高松高裁が「(処分)決定に重大な事実誤認がある」として差し戻し、同家裁が十一日までに不処分とした。

 少年審判の不処分は刑事裁判の「無罪」に相当する。

 同署は当時、同年十一月八日午後二時二十五分ごろ、同市別府町の市道交差点で、少年がオートバイで走行中、対向してきた同署交通課の男性巡査部長の白バイと正面衝突したと発表していた。二人はそれぞれ手や足の骨を折る大けがをした。

 白バイは赤色灯とサイレンを作動して緊急走行中で、松山家裁は〇五年六月、少年が白バイの走行を妨げる格好で交差点を右折したのが事故原因と判断。業務上過失傷害の非行事実を認定し、保護観察処分とした。

 しかし、少年は捜査段階から「前にいた車の後方で停車していた」と主張、審判でも非行事実を否認。家裁処分を不服とし高松高裁に抗告した。

 同高裁は同年七月、「警察関係者の供述調書だけに基づいて非行事実を認定しており、裁判所の中立性、公正さに疑念を抱かせかねない」と指摘。

「家裁の審判手続きは適正さを著しく欠いていた」として保護観察処分の決定を取り消し、同家裁に差し戻した。

 差し戻し審で同家裁(和食俊朗裁判官)は〇六年三月三十日、少年のオートバイが動いていたとする警察側の鑑定書などについて「白バイが急ブレーキをかけているのに、オートバイはかけた形跡がない」ことなどを挙げ、
「(少年が)走行していたとするには合理的な疑問が残る」と判断した。

 少年の母親は「言ってないことを調書に書かれるなどした。警察や検察はもっと慎重に捜査してほしかった」と批判。同署は巡査部長も業務上過失傷害容疑で松山地検に書類送検したが、同地検は〇五年五月、不起訴処分としており、少年側が現在、松山検察審査会に不服を申し立てている。

 松山西署の工藤光一副署長は「決定書が送付されておらず、具体的なコメントは控えたいが、当時の捜査は適切だったと考えている」とした。松山地検の長谷透次席検事はコメントを拒否した。

【警察は公正捜査を】

 【交通事故問題に詳しいジャーナリスト・柳原三佳さん(千葉県)の話】 警察など公務員相手の交通事故で泣き寝入りするケースは各地で発生しており、不満を抱いている人は少なくない。警察は身内の事故だからこそ公正さが求められ、当事者双方が納得できる捜査を行う責任がある。

愛媛新聞社

1 iiojyun 2007/10/26(金) 午前 8:37
柳原三佳(ジャーナリスト)氏は、『フライデー・7月20日号』で、
《徹底追及ルポ・交通事故「事故再現ソフト」をデタラメ操作
三井住友海上『証拠捏造で゛“賠償金請求”疑惑』を問う》と題して書いています。

2 iiojyun 2007/10/26(金) 午前 9:07
(続)柳原氏の文を紹介します。
01年、三菱トッポとトヨタ・クラウンが片側一車線の揖斐川(いびがわ)左岸の舗装道路で夜、正面衝突してトッポの水谷さんが死亡、相手は軽傷であった。
岐阜県警は水谷さんのセンターラインオーバーとして事故処理。自賠責保険の調査事務所も水谷さんの
過失を100%(無責)と判断したため、遺族には自賠責保険金も任意保険金も支払われていない。
しかし、手術室に運ばれる直前に水谷さんが苦しげな声で『対向車が来たで、よけようとしたらぶつかった』と妻に言ったことから、遺族は事故状況に納得できず、今も岐阜地裁で民事裁判が続いている。

事故発生直後の現場に駆けつけた青年はこう語る。
「クラウンの運転席のドアをこじ開けると、男の人が『しまった…、追い越そうとしたらぶつかった』と言ったのです」

3 iiojyun 2007/10/26(金) 午前 9:30
(続)三井住友海上が事故解析に使用したシミュレーションソフトは、オーストリアDSD社の『PC‐Crash』で、日本語バージョンは136万円(各種オプション別売り)、すでに47都道府県や検察、大手損保会社や自動車メーカーが所持し、今や交通事故解析ソフトとしてスタンダードといえる。
三井住友海上損害調査が作成した問題の「解析書」(04年)には、PC‐Crashについて解説してる
「各都道府県警察署の科学捜査研究所や科学警察研究所などで実際の交通事故捜査に採用しているシステムであり、高精度な事故再現が可能なものである」と。
←しかし、「高精度」な事故再現は、あくまでも現場や衝突態様を正確に入力してこそ実現するのであって、
間違った事実、あるいは、捏造事実を基礎データとして入力したのでは、まったくのウソが出現するのである。

4 iiojyun 2007/10/26(金) 午前 10:47
(続)☆☆高知白バイ衝突死の本件では、県警科学捜査研究所(科捜研)の技官が、100q/h以上の白バイが止まっているスクールバスに衝突した事故であるとみられる本件において、
60q/hの白バイが動いているバスに衝突したと誤った事実を基に入力して、バスやバイクの破壊の度合いを見ているので、
誤った鑑定結果が出てくるのです。
・・それを受け売りしたのが地裁の片多康という愚かな裁判官なのです。
高松高裁は、片岡さん側の石川鑑定証人やその鑑定書を却下し、片岡さん側の証人も却下している。どんな判決書を書くつもりなのだろうか。

5 littlemonky737 2007/10/26(金) 午後 11:20
iioさん ホント助かります。
さすが最古参(シツレイ) 頼りになります。

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