山本事件 フライデー記事の概要 その3 明かされた不当捜査の中身 2007/3/22(木) 午後 11:33

 明かされた不当捜査の中身

 この事件の背景には、極めて恣意的な「捜査関係書類」の存在があった。刑事裁判後、初めて刑事記録の一部を見た母親は驚きと怒りを覚えた。

 警察は「少年のバイクが停止していた」という証拠はことごとく却下し、あくまでも少年が突然右折を開始したことが事故の原因だと決め付けていた。

 中でも愛媛県警科学捜査研究所作成の「鑑定書」が家裁の判決に大きな影響を与えた。

 これには、衝突時のスクーターの速度を時速17kmと明記されているが、その根拠となった「スリップ痕」や「質量計算」自体があいまいなもので、そのことは高裁の決定文でも厳しく糾弾されている。

 また、警察の「捜査報告書」の中では、目撃者の証言を、下記のように根底から否定している。

 「目撃者は少年の母や祖母と仕事を通じて面識がある。」と虚偽の記載をし、それを理由に「目撃証言は信憑性に乏しい」とか「少年のバイクの前に車が停まっていたとの事故状況を創作した可能性がある。」とまで書いている。

 また、この捜査報告書の中で「家族の異常な捜査に対する関与により、被疑少年に説明をを求めるも本人の自主的な説明が得られない状況にあり、すべて母親ら親族の意向にそった内容を申し立てるのみである。」とも、書かれていたのだ。


  中略

 少年の母親が情報公開請求で取り寄せた「交通事故情報管理システム・原票照会処理」という警察内部のデーターベースでは、この事故の概要として下記のように記載されていた。

 「1当(第一当事者=少年)は三叉路交差点を右折する際、前方の安全確認不十分のまま進行したため、対抗直進してきた2当(白バイ)と衝突」

 これが記載されたのは事故からわずか2日後。はなから警察は少年を加害者扱いしていたことがわかるというものだ。

 以上 フライデー06年9月15日号の記事より転載いたしました。

 少年の母親の怒りはいかほどであったことでしょう。また、子を思う母の強さを感じます。生半可な気持ちでは独力で「高裁へ抗告」など到底無理です。敬意を表します。

 この事件は、柳原さんが出演している「スーパーモーニング」でさらに詳しく放送され、大反響でした。その放送の中で、コメンテーター?の橋元弁護士が、「弁護士人生の中でも、抗告で無罪を勝ち取ることは一生のうち一度あるかないか」と申しました。ほんとに、すごいお母さんです。

 放送の内容もいずれご紹介いたします。

 放送後、特に愛媛県警は、苦情の電話や、事件への対応で大混乱となったようです。

 お隣の県でこのような事件が起きていたのを、高知県警は知らなかったのでしょうか?
 去年3月3日に白バイとスクールバスの事故が発生。その月の30日に松山家裁で無罪判決が出てからでも、捜査方針を変えることは不可能だったのか

 県警はケーススタデーなんてことをしないんでしょうかねぇ
 いやいや してるかもしれません。
 愛媛県警のようにドジは踏まないぞってね・・・・まさかね

 高松高裁の「決定文」でも読んでいてくれたらと思いますね。
             http://blogs.yahoo.co.jp/littlemonky737/1516341.html

 このフライデーの記事を読んで「警察がこれほどとは・・・」と思った方は少ないと思います。
 そして 高知でまた同じような事件が起きています。

 警察には白バイが事故を起こしたときの処理マニュアルでもあるんじゃないか、という位に愛媛と高知の事件の捜査には共通点があります。

 公判の進み具合に応じて書いていきたいと思ってます。

 

 



 

Topに戻る

inserted by FC2 system