2審公判まであと6日 2007/9/28(金) 午前 0:35

 高松高裁での公判まで1週間をきりました。

 これまで書ける事は書いたんですが、このブログを読んでいる人から

 「もう少し事故の様子を詳しく」とお願いされました。

 振り返ってみれば、そうなんですよね。

 このブログを最初から読んでいる人とそうでない人では、この事故に対する印象が違うかもしれません。

 新聞記事だけを読むと「出会いがしらの事故」との認識を持ちやすい。最初は私もそうでした。
 事故当日に立てられた「2CH」のスレッドでもそういうことを言う人は多かったですね。
 「サクラ」も多かったけど・・・

 参考 高知新聞3月4日朝刊記事
    http://blogs.yahoo.co.jp/littlemonky737/994023.html
    高知新聞6月15日朝刊記事
    http://blogs.yahoo.co.jp/littlemonky737/9446841.html

 特に6月15日の記事の後半で こちらの主張を「白バイの速度の出し過ぎ」とさらりと報道しているが・・・・とんでもない。

バスは止まっていたか、走行していたか
        これが 最大の争点です。

 双方の主張を整理します。

バス運転手の片岡さんの主張

 1 車道進入前に一旦停止し、十分に安全を確認
 2 その後、ゆっくりと進行し
 3 中央分離帯付近で右折のため停車中に土佐市方面から来た白バイが衝突   してきた。
 
警察・地検の主張

 1 車道進入前に一旦停止し、安全確認が不十分なまま
 2 時速5〜10km/hで進行し。(科捜研は15〜16.2km/h)
 3 車道端から6.5mの地点で右方(土佐市方面)から進行してきた白バイ   と衝突。その後急ブレーキをかけ、白バイを3m引き摺った後に停車


 それぞれの主張する衝突地点です。
 Aは争点となっていないバスの一旦停止位置
 Cがバスサイドの主張する衝突地点
 Bが警察・地検の主張する衝突地点
  イメージ 1

 バスサイドの主張する白バイ進路と衝突地点
  イメージ 2 オリジナルのサイズの画像を見る場合はクリックしてください。


 警察の主張する白バイ進路と衝突地点
  イメージ 3

 地裁公判にて、双方が正当性を主張をするためにそれぞれ目撃証人や証拠を提示したり、お互いの矛盾を指摘しました。

 その辺りは第2回公判傍聴録〜第6回公判傍聴録に書いておりますが、双方の証人、証拠を要約すると次のようになります。

 警察の証人と証拠

 目撃証人  現場を通りかかった白バイ隊員A (第2回・3回公判)
 証拠    右前輪のブレーキ痕(1.0m)
       左前輪のブレーキ痕(1.2m)

 バス運転手片岡さんの証人・証拠

 目撃証人 1 バスに同乗していた教師
      2 バスの後ろから事故を目撃した教師
      3 白バイの高速運転を目撃した第3者

 わからない点やもっと詳しく知りたい方、またはご要望当ありましたらコメント欄にてご質問ください。
 
 この裁判の争点を一番わかり易くまとめてくれたのが判決前日の朝日新聞(高知版)記事です。
 
 図入りのネット版はもう見ることが出来ません。
 記事のみ文末に引用しておきます。
 
 さて、今後予定されているTV放送にて警察の主張の矛盾が映像化される訳なんですが、しばらく、今までを振り返りたいと思います。
 予備知識になればと思います。

 次回はバスと白バイの衝突の形態から、警察の主張の矛盾点を考えて見たいと思います。

 

 朝日新聞高知版6月6日記事です

 春野町の国道で昨年3月、県警交通機動隊の白バイとスクールバスが衝突、同隊員(当時26)が死亡した事故で、スクールバスを運転していて業務上過失致死の罪に問われた無職片岡晴彦被告(56)=仁淀川町森=の判決公判が7日、高知地裁(片多康裁判官)で開かれる。検察側は、「被告に安全不確認の過失がある」として禁固1年8カ月を求刑。一方、被告側は、「事故の原因は白バイのスピードの出し過ぎと前方不注視」と無罪を主張し、「県警は同僚をかばうために事実を捏造(ねつぞう)した」と捜査に対する疑問点も訴えている。(中川壮)


 事故は春野町弘岡中の国道56号で、06年3月3日午後2時35分ごろ発生した。県警交通機動隊の白バイと仁淀川町立仁淀中学校の生徒23人らを乗せたバスが衝突。土佐署は片岡被告を業務上過失傷害の疑いで現行犯逮捕し、2日後に釈放。高知地検が12月、同被告を業務上過失致死罪で在宅起訴した。

 現場は片側2車線のほぼ直線道路で、中央分離帯が途切れた場所。バスは国道脇のレストランの駐車場から国道に出て、右折で反対車線に入ろうとしていた。

 検察側によると、バスは時速約5〜10キロで走行。白バイに衝突し、急停車したという。この急ブレーキで、バス前輪のスリップ跡(右1・0メートル、左1・2メートル)が道路についたとする。衝突時の白バイの速度は時速約60キロと断定。現場近くを走行中に事故を目撃したという別の白バイ隊員の証言に基づく。「白バイ隊員は訓練の結果、前から走ってくる車の速度も目測でほぼ正確に言い当てられる」としている。

   ■   ■

 一方、被告側の主張は、「白バイと衝突した時、バスは止まっていた」と真っ向から対立する。バスは中央分離帯付近で一時停止をして車の流れがとぎれるのを待っていたとしている。衝突時の白バイの速度は時速約100キロと推定。事故直前にこの白バイの後ろで車を運転していたという男性の証言に基づいている。

 また、「時速5〜10キロで走行中のバスが急停車したとしても、乾燥した舗装路面に1・0〜1・2メートルものスリップ跡が付くことはない」などとして、スリップ跡は県警が事故直後に捏造したものと主張。片岡被告は取材に対し「スリップ跡とされる写真は、06年11月に高知地検の調べを受けたとき初めて見せられた」と話している。

 この主張に対して、検察側は「報道陣や見物人のいる中で、スリップ跡や擦過跡を捏造できるはずもなく、荒唐無稽(こうとうむけい)な内容」などと反論する。

   ■   ■

 これまでの公判では、捜査過程について被告側から問題点や疑問点が提示されている。

 片岡被告は現行犯逮捕された後、現場検証に立ち会うことなく土佐署に連行された。約1時間後に現場に戻ってきたが、すでにバスや白バイは現場から動かされた後だったという。同被告は車に乗ったままで、県警が示した衝突地点などを後部座席から指さした。

 被告側は「容疑者を立ち会わせるという原則に反した全く異常な現場検証」と強く批判。検察側は「現場にはカメラを持った報道関係者がいたため、被告の人権を配慮して車から降ろさなかった」と弁明する。

 しかし被告側は「最も守らなければならないのは、被告の防御権を十分保障し無実の罪を負わせないという捜査手続き上の人権」だと主張する。

   ■   ■

 1月に始まった公判は計6回開かれた。検察側からは、事故を目撃した白バイ隊員や現場検証をした警察官らが、被告側からは、バスのすぐ後ろで車を運転していた仁淀中学校長やバスに乗っていた同校教諭(当時)らが、それぞれの証人として出廷した。

 片岡被告は最終陳述で、裁判官に向かってこう述べた。「警察官が捏造と言うか理不尽な行動に出て、恐ろしさを感じた。今も、冤罪事件が現に争われていることに恐怖を覚えている」

1 パンジー 2007/10/20(土) 午前 10:40
LM737sanはじめましてこんにちは。
このブログを友達から聞いて覗きにきました。私は地元春野(事故現場の近く)在住なんですが、私の見間違いでは無いと思いますが、2枚目の写真は場所が違うんじゃないですか!?これは、土佐市寄りの一つ手前の信号機がある所だとおもうのですが。
2 LM737 2007/10/20(土) 午後 10:26
確かにバンジーさんのご指摘の通りです。
バスを貼り付ける写真を選択する際に、取り違えたようです。
至急取り替えます。
それまでの間、白バイの経路を説明するものとして掲示しますが
ご理解くださいますようお願いします。
ご指摘ありがとうございました。
3 littlemonky737 2007/10/21(日) 午前 3:01
>バンジーさん
写真取替えは時間が掛かりそうです。
替わりといってはなんですが、注釈にて対応させていただきます。すみません

4 パンジー 2007/10/21(日) 午前 9:27
わかりました。細かい事かもしれませんが???色んな方がこのLM737さんのブログを見に来て写真と記事を照らし合わせて感想やレスを書いているんだと思います。LM737さんも管理人さんとして色んな方々の対応にお忙しいとは思いますが、この事故現場を知らない方達は、素直な気持ちで見て読んでるはずです!至急、訂正する事をお願いします。
5 littlemonky737 2007/10/21(日) 午後 10:09
遅くなりました。訂正いたしました

6 パンジー 2007/10/22(月) 午後 4:48
LM737san
私も、このブログ記事全体をサラッとですけど読まさせて頂きました。
ですが、私だけでしょうか?私は最初にブログ訪問したらその記事全体を見て、それから興味がある1記事を見付けて読むようにしてるんですが・・・面白いとか興味があったら全体の記事からその記事に関連する記事を探して読むようにしています。LM737san言ってる意味は分かりますよね(笑い)
ちなみに、LM737san(~_~)私は、バンジーじゃなくて花のパンジーですよ。悪しからず(^_^)
7 littlemonky737 2007/10/22(月) 午後 8:00
ありゃぁ〜〜 申し訳ありません。パンジーさん。
「老眼で眼も薄う」なってきて、おまけに『乾き眼』も加わり「ぱ」も「ば」も見分けなくなりました・・歳がばれるのう・・・。
別のコメントではお世話になった人を間違えるし

パンジーさんすみませんでした。

>LM737san言ってる意味は分かりますよね
う〜〜ん微妙・・・・です。
2通りに取れるんですが、それを書くのもの野暮ってことで、何れにしても「乱雑な資料庫」であることはご理解してくれていると『プラス思考』+『開き直り』でいきます。

今後ともよろしくです。

8 パンジー 2007/10/23(火) 午前 9:30
こちらこそ、ややこしいネームでごめんなさい(^_^)panzyって書いた方が良かったかもね。>LM737san言ってる意味は分かりますよね?素直に理解してくれていいですよ。私は、難しい言葉や日常で使う言葉以外はさっぱり分かりません(~。~)から、私に辞書を開けさせない程度でお願いします (笑い)
9 みんみん 2007/10/28(日) 午後 10:25
写真をみての感想です。
現場は右カーブで、事故地点の先の見通しが良いとは思えません。小さい間隔で縁石鋲が設置されているので、曲線半径も小さいだろうと思われます。片側2車線の道路なので、60km/h以上の速度で走行する車両は存在して当然です。このような道路で、バスが一時的であっても車線を塞ぐ状況があってはならないと考えるのが普通ではないでしょうか。
つまり、交差点の信号の運用に問題があると感じます。そして、信号の運用は警察の責任においてなされるものです。安全対策が不十分であったことが原因ではないでしょうか。しかし、警察内の誰に責任を負わせるのか、責任に関して身内を追い込むことを警察自身にできるのかが問題です。バス運転手の不注意としてしまえば、身内の責任を追及しなくて済むと考えたのではないでしょうか。
バス運転者の安全確認責任は大きいですが、安全対策が不十分であったことも原因と思います。
10 gin_totoro915 2007/11/1(木) 午後 1:19
みなさんの中にこの事故現場を知らない方も居るみたいなので参考にと思い説明しますね。
私は、毎日事故現場を通勤していますし、このグローバルバイキングにも何度も食べに出掛けてる者です。私も、食事を済ませた後の帰宅経路はスクールバスが取った進路と全く同じ経路で帰っています。この事故現場の交通量は多いと思った事はありませんし今まで一度も迂回して帰宅したこともございません。私もスクールバスの運転席の高さとほぼ同じ高さの車に乗っていますが右方面から来る車の安全確認は十分に出来ると思います。下に続く
11 gin_totoro915 2007/11/1(木) 午後 1:21
問題は反対車線の左方向から来る車です。交差点より手前100メートル位向こうはレストランから見て緩い左カーブになっています。もし、両車線の交通量が多いと仮定して迂回の選択をしますと、(9月20日の怒りの矛先の写真(進入禁止標識が立っている少し向こう))交差点から約80メートル先にありますが、そうなるとまずは、右の安全を確認して第一車線に入りすぐに第二車線に移りそれから右折を試みるという事です。ですが、ここで一つ問題が生じます。先ほど述べたように、交差点から100メートル向こうはカーブだと。ですから残り20メートル向こうは死角になってしまいますから、いくら左から車が来てないからと思って右折を試みてもカーブを60キロ近いスピードで直進してきた車は、右折したばかりの車がまだ流れにのれてない状態でカーブ先にいる訳ですから、ブレーキを踏まざるをえなくなる訳です。それこそ、危険な進入方法になると思います。
12 gin_totoro915 2007/11/1(木) 午後 4:11
添え書き追加!
記事の9月20日の怒りの矛先の写真の事をもう少し説明しておきますね。向って右側の道路が分かると思いますが、この道路は写真の手前に行く為の登り車線で左側が下り車線となっています。
ここを利用する車の大半は大型トラック(ダンプ)がほとんどで、ここから下って来た車は優先道路に合流する手前で一旦停止をして優先道路の左後方からの車の直進がない事をサイドミラーで確認または、身を乗り出して目で確認をしています。ですが、大型系の車は発進加速が遅いため、優先道路から来ていなかったと思ったら、すぐ後に着いてたって事が多々あります。
13 gin_totoro915 2007/11/3(土) 午前 11:08
添え書き追加!2
みなさんが思ってるかも知れないのでもう一つ付け加えしますね。片側一車線で両二車線でしたら優先道路に入り直進車を妨げる事もあるでしょうが、この交差点内は片側三車線で両六車線になっています。建物が密集してるような中心地の両六車線の交通渋滞が起こるようなところでは無く、みなさんの近くにもある市外地の極々普通の町と町を結ぶ幹線道路だとお考え下さい。事故現場より、普通に動く信号機は南方向には約1キロ先に!北方向には約800メートル先にあります。これらの事から想像してご判断をお願いします。

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