事故の形態 2007/9/30(日) 午前 3:05

 白バイとスクールバスの事故の形態

 白バイとスクールバスはどの様な形で衝突したのか。
 
 警察、正確には「科捜研」の解析と私たちのこれに関する主張は、同じ部分があります。

 「衝突の直前には白バイは転倒に近いフルバンク状態で右に急旋回してバスの右側面前部に衝突している。」

 というところです。

 
イメージ 1 オリジナルのサイズの画像を見る場合はクリックしてください。


う〜〜ん この写真ではわかりにくいです。白バイ写真は掲載したくありませんので、ご勘弁ください。

白バイは衝突直前に、バスを回避しようとして、右に急旋回した。
バイクの運動特性として、右に大きく傾く
その状態で。バスの右前輪前、パンパー付近に斜め後方より、バイクの前輪が潜り込むように衝突。

そのままバイクフロント部分で、バスのバンパーを押し曲げて停止。

バスのバンパーの前方への屈曲具合から。バスのフロント部分が直接衝突したのではないことがわかる。

また 白バイが右へフルバンク又は転倒に近い状態で衝突したことは、バスの損壊状態に加え、白バイの右フロントバンパーの損壊が激しいことからも推認できる。(白バイのバンパーは下部取り付け部分が衝撃でとれている。)

ここからなんですが。

以下警察の主張

衝突が発生したのは、白バイが第2車線を走行してきて、路側帯から6.5mの地点としている。

 (この位置は第2車線の右端くらい。)
(道幅はは第1、第2車線各3.5m、右折車線3.0m)

 衝突に驚いたバスの運転手は、急ブレーキをかけ、バスの右タイヤ前に斜めに潜り込んだバイクをそのまま約3m引き摺って停止した。

以上


 さて、白バイは回避行動をとる前は第2車線中央を走行していたとします。つまり 路側帯から5mくらいの地点です。(警察も第2車線を走行していたとしている)

○ 衝突地点は路側帯より6.5m。第2車線中央から1.5m進路を右に変える間にフルバンク状態にまでバイクを持っていけるのか?

白バイはVFR800P。ABS装着車です。
後輪をロックさせて、バイクを急旋回させることは出来ないと思います。
(いわゆるブレーキターン)

仮に プロのライダーですから「ABS」を切っていて、ブレーキターンをしたとしても、

バスに斜め後方から衝突して、バスのバンパーを前方に押し曲げるような衝突にはならないのでは?


○300kgを超える白バイを3mも急ブレーキを踏みながら引き摺ることは出来るのか?

 実際にスクールバスを用いた走行実験では、0〜6.5m発進ではせいぜいが時速7kmでした。

 そこから急停車に要した距離は、なんと1m足らずです。
もちろん、白バイが無い状態です。

白バイの運転技術。亡くなられた隊員は全国大会要員。
すごい技術の持ち主ではあるのですが・・・・・

どうして、停車している全長9mものバスの発見が遅れたのか?

あと10m回避行動が早ければ避けられたかもしれません。


次回は 急ブレーキの衝撃

もし、警察の主張の通り、時速10kmで急ブレーキを掛けたのなら乗客の生徒達にどの様な衝撃があるのか?を考えて見ます。




 

 
 
 

 

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