民事の後始末 その1 2008/7/22(火) 午後 11:59

 今日 高知白バイ事故のスクールバス運転手片岡さん宅を所用があって訪れた。そこで仁淀川町の民事裁判関係の説明会の話に進展があったことを聞いたのでご報告します。

 民事裁判の終結前後より、当時の中学生の保護者や支援する会のメンバー達がある事柄について町の説明を強く求めていた。

 説明会の開催についてごたごたが続いていたが、片岡さんの問い合わせに町が回答したようだ。 
 日程は未定だが説明会を開く時間帯は、午後6時以降にすることを約束したようです。これは支援する会が保護者の意向や、なるべく多くの人が町の説明を求めているからとこちらから要求していたものです。

 日程や会場が決まり次第ご連絡申し上げます。

問題の答弁書とは
07年4月6日に提訴された民事訴訟の答弁書の内容にどうにも不可解な部分がある。
(答弁書=被告などが、訴状などに対し、反対の申し立てやその理由を記載して裁判所に提出する書面のこと)

 4月6日、片岡晴彦さんと仁淀川町はご遺族より損害賠償請求の訴訟をおこされたが、これに対して仁淀川町と片岡晴彦さんは連名で5月26日、下記のような答弁書を高知地裁に提出した。

 ○事実関係や事故の形態は認める(訴状の内容を)

 この矛盾が皆さんはお解かりだろう。
 つまり、事故の形態は警察の言うとおりだと、高知地裁で事実関係を争っている片岡さんが認めてしまっていることになった。
 事故の責任は100%自分にあると片岡さん自身が認め。仁淀川町もみとめ、さらには弁護士も認めてしまったことになる。
 どうしてこのような馬鹿げた答弁書を提出してしまったのか?

 実は民事訴訟が提訴された時、仁淀川町から次のような提案がなされていた。「弁護士の選任を任せてもらえれば、弁護士費用は町が負担できるが・・・」

 職を失い経済的に余裕が無い片岡さんはそれに同意した。町の担当窓口も片岡さんの友人であり、信用に値する人と彼は信じていたからだ。

 その結果がその答弁書だ。

 その答弁書を作成するに当たり、担当弁護士や仁淀川町は片岡さんに一切の説明をしていない。つまりは無断で答弁書を作成しそれを提出したに等しい行為だ。もちろん 提出後も説明はしていないし、町は民事法廷の傍聴にも来なくていいの一点張り。
 
 06年3月の事故から同年11月のスリップ痕捏造が表に出るまでの間、片岡さんは白バイ隊員のご遺族にはできる限りの保障をしたいといっていたが、捏造問題発覚後は、ご存知のように一貫して事実関係を争ってきている。

 それが 地裁公判真っ最中に民事提訴され、その答弁書が『事実関係を争わない=警察のいう通り』となってしまったのだ。

 その答弁書を作成したのは弁護士だが、その内容の指示を出したのは仁淀川町しかいない・・・はず。

 どうして 町は片岡さんに無断でこのような答弁書を提出したのか?
 これが私の最大の疑問。

 そして 保護者は聞きたいことは・・・・これは次回に書く事とします。

 参考資料

 民事の流れ

4月6日

刑事裁判第4回公判と同日のこの日、民事提訴されたる

5月8日

N弁護士を選任。
弁護費用が大変だろうと片岡さんに仁淀川町が申し出してきたもの。
保険会社の顧問弁護士であるということ、仁淀川町の提案と言うことでこれを了承。

5月16日

片岡晴彦の過失を全面的に認めた答弁書の案がFAXで弁護士事務所から送られてきている。

この日は地裁にて裁判が結審した日でもある。

被告人質問で疲れている片岡を知ってかしらずか?
私もドタバタして民事提訴に関心が薄かった

5月16日の答弁書案の内容については何の説明もなく、ただFAXで送られてきたのみ。片岡は答弁書の案についてなんら説明を受けていない。

5月25日
事実関係は争わない。賠償金額を争うと言った内容の答弁書を提出

6月6日
地裁判決を明日に控えたこの日、民事第一回公判開かれる

 仁淀川町より、「書類のやり取りだけだから・・・傍聴の必要は無い」といわれる。
 片岡と支援者は仁淀川町を信頼
 これ以降 町は公判日程を尋ねる片岡に対して同じことを言い続ける。

6月13日 

 町議会は刑事実刑判決に対して、町執行部に「誠意を持ってこの事故に積極的に関与するように要望」し、全会一致でそれを可決
 片岡と支援者は議会を信頼。

 5月26日の時点で、町は既に民事で「事実関係を争わない」方針の答弁書を地裁に提出していることをまだ知らなかった。

 要望の「誠意を持って・・・云々」というのは刑事裁判に対してだけか?
 町議会の誰もこの事実を知らなかったのか?

6月15日 

 高知新聞に民事訴訟の記事が載る。
 町長は「事実関係を争わないニュアンス」のコメントをだす。

 LM737、ブログにてこの町の姿勢を批判。

以上

 6月15日。この時点で私が民事がおかしいことになっているのに確信を持った。
 片岡さんも町の担当者に真意を尋ねたが、のらりくらりと逃げを打ち、民事の場でも事実関係を争うことになるのは07年11月まで持ち越されてしまった。そして 高知地裁は訴訟方針の変更を時期を失していることを理由に最終的に却下し和解案の提示をした。

 お時間がある方は、当時(07/4月〜6月)の過去記事をご覧ください。
 私も片岡さんも刑事に集中していたから刑事裁判のことしか書いていいない。もう少し気をつけいていればと悔いが残る。そして 民事提訴されてから『一体誰なんだ』が始まった。 
 
 

1 tos*ik*zu23** 2008/7/23(水) 午前 8:05
ご無沙汰です^−^

只今、進行中の愛媛白バイ事故民事裁判・・・裁判所に書面を提出する前に必ず弁護士より書類が届き確認、意見を求められます。
私共の連絡を受けてから裁判所に弁護士が書類を提出してくださいます。
この流れが大切なのではないのでしょうか・・・

『実は民事訴訟が提訴された時、仁淀川町から次のような提案がなされていた。「弁護士の選任を任せてもらえれば、弁護士費用は町が負担できるが・・・」』

脅しですか・・・?

片岡さんは仕事中に事故にあわっれたわけですから訴訟費用、弁護士費用を町が請け負うのは当たり前では・・・

人の弱い身につけ込んで最低ですね!
片岡さんのお気持ちを考えると町の行動には腹が立ちます!

おかしな事ばかり・・・

2 jbh*2*47 2008/7/23(水) 午後 0:15
町の対応は不可解です。
民事裁判といえども、町と片岡さんだけの問題では、ないと思います。
刑事裁判で証言された校長先生など、バスに乗っていた学生などのマスコミでの目撃談。すべて嘘でしょうか。
いまのままで学生など町民を嘘つき人として社会へ出す、進学させる気ですか。
町外の者としては、仁淀川町のやっていることは、まことに不可解です。

3 jbh*2*47 2008/7/23(水) 午後 0:22
町会議員の方へ・・・仁淀川町民は、今のままでは、法的には、嘘つき町民の多い町となっていますよ。
臨時議会でもして討議する気はないのですか。

4 jbh*2*47 2008/7/23(水) 午後 2:45
民事裁判で「事実関係を争わない」なら、裁判する必要性が、あったのか。それなら保険屋が、事実関係を認め、保険で支払う金額を、いくらかにすれば、よいことでしょう。
保険屋と保険で支払う金額を争うなら、ある程度分かる。
しかし、はじめから○○共済とは、話がついて、いたような感じ。
民事で片岡さんが責任を認めた形にする。その後、刑事事件。このストーリーでは。
しかし、法的に、嘘つき先生。嘘つき学生の汚名は、解決しない。

5 urato0711 2008/7/23(水) 午後 8:17
仁淀川町の教育委員会は、片岡様支援に動かないのだろうか。
校長や多数の生徒が法廷やテレビで、バスは止まっていた、そこへ猛スピードの白バイが突っ込んで来たと、法廷やテレビで証言しています。教育委員会も事故後現場へ出向きブレーキ痕のないことを確認しています。
生徒は真理は何か、事実は何かと、学校の各教科で学んでいる訳でして、それが通らない裁判とは何なのか、とこういうお話になってきます。教育上の観点からしても、教育委員会は動くべきでしょう。まず見解を示していただきたい。

6 urutra 2008/7/23(水) 午後 8:29
同感。生徒を守る大人は保護者のみならず。アクション起こすべき。
7 littlemonky737 2008/7/23(水) 午後 10:39
jbh*2*47様
>はじめから○○共済とは、話がついて、いたような感じ。

「ぴんぽ〜ん」 ですね たぶん

urato0711 様

う〜〜む 理由あって、今回はノーコメントとさせていただきます。

でも、uratoさんのようなご意見が出てくるのは当然です。

とにかくは民事に仁淀川町が絡んでから全てがおかしくなり始めた。この件については片岡さんを支援する立場を離れて考えても、信じられない対応だ。

教育長の議会での発言を紹介します。

「私は事故の翌日現場を訪れた。その時 事故の痕跡(スリップ痕)を探したわけではないが、そのようなものはなかったと記憶している。」

当時の力関係からこれが精一杯でしょう

わたしは教育長も特別職なら、サラリーマン感覚を忘れる時が来ることを信じている。

役場の関係者で一番傍聴に来たのは彼です。

8 littlemonky737 2008/7/23(水) 午後 10:43
urutra様

コメントありがとうございます。

とあるブログで 異議申し立ての声を上げるのは100人に一人の割合だと知りました。

その声を何とか町に届けたいと考えています。

9 jbh*2*47 2008/7/23(水) 午後 11:15
京大でも話題になっている。
http://www.kyoto-u.com/lounge/discuss/html/200710/07100030.html

10 littlemonky737 2008/7/24(木) 午前 0:57
京大でも取り上げてくれていたんですね。

ご紹介のBBSにコメントを入れておきます

11 littlemonky737 2008/7/24(木) 午前 1:07
tos*ik*zu23**さま

こちらこそご無沙汰していました。

普通 刑事でも民事でも依頼人の意向を確認するのが代理人たる弁護士の重要な義務だと考えています。
県警・地裁・高裁・マスコミ・町、そして弁護士(民事の)。高知は村社会なのか、田舎の実態を知ってなんとも腹立たしい気分です。
でも そんな人達の間に『自分のしたこと」に気が付いてくれた人も、極少数ですがいることが救いです。

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