トカゲの尻尾と頭 2008/7/4(金) 午前 6:18

 どうして、私が横滑り論にこだわるのか・・・・

 「トカゲの尻尾切りは許さない」ってのがその理由の一つにある。


 高知県警本部にとって最悪の事態は何か?
 といえば「原審破棄」だろう。

 その事態を迎えた時、高知県警は「あのスリップ痕は、土佐署の現場検証にミスがあった、スリップ痕はバスが横滑りした結果できたものだ。」(=決して捏造ではない)A隊員の目撃証言は勘違いだった。(=決して偽証ではない)と言うしかないんじゃないだろうか?
 
 土佐署の捜査ミスを主張するのは間違いない。『横滑り』はそれにもってこいの理由だ。

 そして 片岡さんの業務上過失致死罪は無罪。そうなるための活動をしているんだが、裁判所はその証拠が捏造か否かまでは言及はしない。A隊員の証言も偽証として罪を問うところまではいかない。 

 
 『検察の提出した証拠は極めて不自然』ってところか?!

 

 事故当時、現場に高知県警交通部長が来ていた。この部長は、小松ってんだけど、事故後2週間ほどで退職して、今頃はどこかに天下っているんだろうが・・・

 「殉職事故だから現場を確認するために・・・・」
 噂では県議会での現黒岩交通部長がそう説明したようだが、ほんとなんだろうか?
 事故を報道する映像に彼が映っていたら、時間的に矛盾が生じる。隊員が亡くなったのは15時40分ごろ。その一報を受けて現場に駆けつけたとするよりは、『重大過失』による事故と報告をうけてはせ参じたと思う。

 そして、スリップ痕を追認する。
 暗黙に、『これで行け。』とね。

 その後、土佐署と県警本部は片岡さんの『様子見』だ。

 一番最初の2CHの白バイ事故のスレッドは、事故直後にたっている。その内容は新聞報道を鵜呑みしただけではないだろうが、バスに対して批判的なものが主流だった。間違っても白バイや警察批判にはつながらなかった。

 示談交渉も全面的に片岡さんが譲歩。それでも、この事故のスリップ痕出現以前に交渉決裂。そして、民事裁判を起こされたが・・・

 免許取消しの際も素直に応じた。不服申し立てをしなかった。

 その不服申し立ての期限が過ぎた06年11月。

 『これなら、大丈夫。』 

 と地検に呼び出し、作られた事故形態、つまりはスリップ痕を提示した。
 
 その後の流れはご承知の通りです。



 高知地裁の公判は一回目を除き、全て傍聴した。法廷に来る警察関係者の顔も覚える。警察関係者は県警本部と土佐署に分かれていた。

 その中のある二人の人物の態度を私はよく覚えている。

 一人は現場の責任者、当時の土佐署交通課長。もう一人は県警本部の幹部。この二人の法廷での態度は見事に対比されるものだった。

 裁判が県警に有利になるにつれ、彼らから笑みが漏れ始める。法廷を出た後は高笑いさえした。そういった中、土佐署の課長はにこりともしなかった。

 最初のうちは『どうせ、現場責任者だから来いといわてんだろう』と思っていたが、彼の表情がいつも深刻なものだったから見方が変わっていった。

 彼が公判に遅れてきたことがある。その日の審理が終わる直前に入ってきたようだった。いや、審理が終わり私が立ったときには既に出入口付近で立っていたから、審理が終わると同時に入ってきたのかもしれない。

 その頃はすでに彼は土佐署を離れていて、この裁判に知らん顔はできたはずなのに傍聴に来る。それも時間に間に合わないときも来る。法廷前の廊下で待つなんてことはそうはできないと思い、その人物に興味をもった。
 
「いやなものは避けたい。」これは人の本能だと思っている。この交通課長がただの保身や我が身を心配しただけの傍聴とは思えないようになった。

 少なくても、自分のしたことの重大さは充分に認識しているんだな。
 そう感じた。


 
 問題なのがもう一人の方。高知県警本部の幹部。あと何年かしたら所轄の署長くらいにはなるんじゃないだろうか。私と同い歳。

 裁判の県警側担当者なんだろう。よく来ていた。

 以前に記事にも書いたが、被告人質問の際、検事とアイコンタクトを取り続けた人物。

 判決の日、通路を挟んだ隣の席にその幹部が座った時、「嫌な野郎がきたもんだ」と正直思った。

 やがて開廷し、カタタ裁判官が判決を下した。

「執行猶予だろう」と考えていた私は、『被告を禁固1年4ヶ月に処す』というカタタ裁判官の言葉の続きを期待して待っていた。
 
 その時、私の隣の幹部は同僚の方を向いてあるサインを送った。
 
 人差し指をたてて「1」。
 
 その後、指を4本立てて「4」
 
 極めつけは、その手で拍手。

 実は私はそれを見ていない。後日、それを教えてくれたのが。私の隣にいた片岡さんの関係者。その場面をみたのはその人一人ではない。その幹部の後方の席に座っていた数名の支援者達です。もし、私が見ていたら思わず手か足がでていたかもしれない。

 そんなことができるってのはどういう神経だろう。
 
 「1年4ヶ月おめでとう」と法廷の中で手を叩く神経を疑う。

 これがいずれは署長になろうかと言う高知県警察本部の幹部だ。
 
 絶対に許さない。とことんやってやろうじゃないかと腹を決めた。

 その時の怒りで、ここまで書き続けることができたと皮肉を込めて書いておく。

 

 私達の主張は3333番目のコメントに[―]さんが書いてくれている通りです。

 >>捏造論っつうのは、どこぞのどなた様かがそう言ってるだけで、もともと理論なんかではなく、実際停まっていたし、少しの揺れやずれた感覚はあったが動きはしなかったとの多くの乗客乗員の実体験と、翌日現場を見た複数の人の「痕跡なし」という実体験との二つの事実から導き出される真実ではないのでしょうか。

 先を越された感が若干ありますが、これで充分な説明です。

 単純明快な理由です。これを否定するにはシバタのごとき[無謬論]しかないのです。

 警察がそんなことするはずはない。第三者の証言だからと言って信用できるとは限らない

 そう言うしかないだろう。

 私が、スリップ痕の由来にだけ関心があるような横滑り論に拘る必要はないのだが、横滑り論の背景を考えるとそうはいかない。

 詳細はなぜ交通事故で冤罪や捏造が?−K察&司法監視委員会と.GOODBYE 知らしめるべがらず、依らしめるべしの7月3日記事をご覧下さればよくわかります。

 特に私が公開していない写真がネットに出たときには驚くと同時に確信しました。横滑り論の後ろにはマスコミか警察関係者がいるのは間違いないだろう。

 では 彼らがその説を流布する意図は何か?と言うのを文頭に書いた。
 実際はこのような単純な構図ではないだろう。
 スリップ痕の由来のみに限定して、可能性の一つとして横滑り論を、まじめに考えた人も少なくはないだろう。
 そういった、もっと複雑な人間関係やそれぞれの想いが交錯して、横滑り論は展開し「論」としての完成をみている。

 私達の単純な主張に比較し、複雑故のもろさもある。
 でも あえて 同じ土俵で戦ってみたいとの思いがある。

  
 刑事裁判は起訴事実を争うものである以上は、捏造でも誤認でも有利な材料にはなるが、県警に「あれは捜査ミスだった」と逃げを打たれるのは我慢できない。
 そういった場面が来ることを願うが、捜査ミスの後ろ立てとしてのみ「横滑り論」の存在価値がある。
 
 
 

1 ゆう 2008/7/5(土) 午前 1:23
この日記を読んだら腸が煮えくり返りました。
2 + 2008/7/5(土) 午後 3:39
「いままでは、捏造だと思っていましたが、横滑り派の人の意見を知ってから、その科学的な理論と考察に感銘し、これからは私も友人に横滑り論の素晴らしさを伝えていかなければと硬く決心した次第です。」

という人を実際に知っていて、かつその人が実名を名乗ることになんら躊躇していない、そういう人をご存知の方いらっしゃいますか?

私自身は横滑り派というのはLMさんが考えている通りだとしか思えないのですが。
3 jbh*2*47 2008/7/5(土) 午後 8:48
白バイの不祥事

http://d.hatena.ne.jp/Michael_1/searchdiary?word=%c7%f2%a5%d0%a5%a4

4 jbh*2*47 2008/7/5(土) 午後 8:57
2006年高知県警の人事異動


http://www.kochinews.co.jp/0603/060318headline03.htm

5 jbh*2*47 2008/7/6(日) 午後 7:19
アンカーマン秀太郎がニュースを社会を語ります。

http://www.voiceblog.jp/hidetaro/index.html

音声です。前置きが少し、長いです。前半に高知白バイ事故関係を語ります。

6 littlemonky737 2008/7/6(日) 午後 11:03
ゆう様

コメントありがとうございます。

jbh*2*47様

いつも多彩なリンクありがとうございます。

秀太郎さんの件は本来なら私がご紹介しなくてはならないのですが、ありがとうございます。

[+]様

ありがとうございます。

7 africahotdog 2008/7/7(月) 午前 2:50
民事の一段落で一息と言うところでしょうか。よかったと思います。ところで国家をそらんじるつもりは毛頭ありませんが、インチキから始まり一人の弱い庶民に嘘の作り事を被せ、億の金がうごめく、交通事故・公務災害・現実これが起こるのだから、最初にこれらを作り出した人種・特権意識にただただびっくらです。裁判所での傍聴人・しでかした人・拍手珍獣の悪態の行為をあらためて知ると、事件簿の原点に帰りケーサツへの再チェック・不信・糾弾の気持ちを持たざるを得ない・・・・庶民の常識を踏みにじる陳腐なお上意識の組織思考から始まっていたようだ。身内を庇う前近代的な・幼稚な考えからはじまり、交通事故が事件へ変化したようで不祥事を隠蔽しながら、平行作業として保険金を詐取・捻出したであろう・・・・
遺族への中傷のつもりは毛頭ありませんが(*階級特進、退職*、弔慰*、遺族年*、保険金)、1億*千万の損害賠償金・・・・ケーサツ身内組織からすべてを捻出するならまだしも(保険・税金で引っかかりもあるが、まぁいいか?・・・)

8 africahotdog 2008/7/7(月) 午前 2:52
片岡氏に罪を被せるあるまじき行為によって、なされてあろう事に納得もできず腹も立つ・・・・・交通詐*事件の印象をぬぐえない・・・・・
しかし旦那の深読みではなくて真摯な洞察力には頭が下がりゃす。勉強になります・・・
それなりに言いたいこと・・高知市民の皆様・けしてケーサツに公正中立な検証・捜査を求めてはなりません。何故かといえば市民ひと一人の存在なんて微々たるものと、ケーサツは高をくくりインチキを被せてくるのです。 非倫理観の持ち主、内部の工作請負人・珍獣の背徳の行為は許されるべきではないです。田舎のインチキ・都会のインチキ・色いろあるが制服を着けた珍獣が人間を馬鹿にして常軌を逸し横滑りしたのだろうか?・・・・・・
それなりに隠された事実が溶けてきましたnon解けてきました・・・・
<捜査ミスの後ろ立てとしてのみ「横滑り論」の存在価値がある。
意味深い表現ですね・・・・冷静な視点ですね・・・・

9 africahotdog 2008/7/7(月) 午前 4:23
ミステリーな検分調書・ねじれた交通事故・・・・捜査に行き詰まると解決の糸口を探るために原点の現場に戻るとケーサツはのたまうが、ことの始まりを単純に考えると、本来の事実を一部の人達が独占し・隠し・独善的に・勝手に都合よく形を変えて、情報を出し入れしていたであろうと・・・ネット社会における情報の伝達はものすごく速い、北海道から沖縄まで瞬時にして伝播する。・・・高知の仁淀川町・高知県警・高知新聞少なくとも白バイ事故の一件で全国にその名を知られる事になった。インチキ操作に関係する人・関係した人・しでかした人?それぞれが苦虫を噛み潰しているでしょう・・ここまで事故・事件簿が肥大し広がるとは予想していたのだろうか・・認識不足で後悔そのものでしょう。 初動の鑑定・検分調査を安易に画策?したのがそもそもの・・・
惰眠ではなくて余りに長く権力の上座に座りすぎて、謙虚さを失いゴウ慢になりすぎた。
ましてやケーサツの不祥事を弱い一市民に被せたであろう・・もっと信じ難く許せないことだ。

10 やまもと 2008/7/7(月) 午前 11:48
以前「カービュー掲示板」での横滑り論にしても、私は何かと作為を感じました。最初は自分も加わり議論もしましたがウサン臭いので逃げました。
あのバスを横滑りさせるとどうなるか?足元の痕跡についての証明は計算が得意な方が実験も含めて(これ重要)やればよろしい。ただ足元しか見えてないのが残念。。。。ちょっと視線を上に向けると20数名の生身の乗客がいたのです、仮にあれだけの横滑りをすれば衝撃はいかに?数人は入院しても当然の事態になっていたでしょうね。誰も横揺れ(横滑り)を感じなかったなどということは決してあり得ません。
11 africahotdog 2008/7/7(月) 午後 0:39
ちなみに片岡氏に同情・支援すること禁じえませんが、沖縄と高知は同じ黒潮の恩恵に与ること一緒であると言う、ニュアンスもあり高知に親近感があります・・もちろん高知県警に個人的な嫌悪もなく怨みもなく、好きでもないですが、市民へクリーン潔白で信頼される・役場・県警・切れ味シャープなマスコミでありますよう期待が大であります。仁淀川・山が川に迫り清流と聞いています・鮎つり・カヌーのダウンリバー・沈下橋・一度訪ねて自然を満喫・体験したいものです。流れる川・清流・情緒ですね・・・・・・
一つ争いごとが解決する・・・前に進めるといいですね・・・・
素直に私見を書きたいのですが頭が悪く、途中参加の外野席の傍観コメントになってしまったようで・・・・・舌足らずご容赦ください。
元来議論は苦手でありまして・・・・しかし情報・ねた?を知れば知るほど左右にぶれない本物が見えてくるような気がするのだが・・・・知りたい?知ろう?しるべき?・・・

12 africahotdog 2008/7/8(火) 午後 10:37
スリップ痕?・・・本物?偽物・・・知りたい・知ろう・知るべきことをいろんな形で体験すると、少なくとも自己判断で迷い事からの結論を探し出すことができる。刑事?事件で証拠の事例を当人が知らぬ・知らされず・確認できず長い時間の経過した後持ち出されると、回答の仕様がない・・・白を切るのではなく白紙状態で知らなかったのである。 もちろん知らないから考えようも無い・反省する必要も無い。知らなさ過ぎると必要以上に馬鹿にされる。知らない・知らされていない環境・状態に囲い込まれると、相手のケーサツの都合のいい言い回しに捕り込まれてしまう・誘導され・言いくるめられる・・・・懐柔されながら威圧的な?洗脳・無理を飛び越え偽りの糊を?塗り重ねられてしまう。
囲い込みの無知の羊にされると皮まではがれる?・・・・・当世風に金まで請求される。

13 africahotdog 2008/7/8(火) 午後 10:38
広く情報・ネタを収集し知らしめる知恵の大役・出入り口を開放する役回りで、存在意味が高い高知新聞だが?ちまたのネットブログにケーサツの走狗になっちょるという書き込みを時たま見かける。事実なのだろうか?・・・・・発信もとの使い走り・丸投げのすしネタは願いさげだ。
証言・ケーサツだけでなく、第三者・第四者?の証言を広く集めると、より密度の高い・信頼できる事実が出てくると素人ながらにしても思うのだが?・・・・・検事・調べる人・弁護士・かばう人・どうもしっくりこないネーミングだ。つるまない・上しもにぶれない検事の存在は必要だ。ケーサツ?non・検察詰所・裁判所は知しき人の集まる隔世のプロの独占・隔離・閉鎖・領域なのでしょうか?
けして知ることを大衆化しないぞえ・・ 知らしむべからず・それなりに判りかけてきた。

14 littlemonky737 2008/7/8(火) 午後 11:05
やまもと 様
コメントありがとうございます。
私の横滑り学習もなかなか進まない状況ですので、ここで直接レクチャーを受けながら進めたいとも考えています。その折はよろしく。

15 littlemonky737 2008/7/8(火) 午後 11:53
africahotdog様

いつも深いコメントありがとうございます。

私は横滑りに疑問を呈するには横滑り論の完成を待つしかなかった。

いや、疑問を呈したり、反論したりするよりは無視が一番なのは自分人がよくわかっているんですが・・性分なんでしょうねぇ

同じ土俵、つまり証言等が関係ない部分でいろいろ聞いてみたいことがあります。

そんなことより、高知新聞のこととか保険屋のこととを書きたいし、現実の世界で署名をお願いしたりした方がずっと片岡さんのためになるんですが・・・ね。

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