とある方からのご質問 2008/7/16(水) 午前 1:23

 
「どうして、おんしらは役場に腹立てちゅうがな?」

 という質問を町の有力者から受けた。黙って聞いていると・・・

 「和解を申し出たのは、梶原弁護士なんじゃおが?」

 この質問をした人は私がLMだとは知らない。私をただの支援者としか思っていない。PCも持っていないだろうから、ブログも見たことが無いでしょう。

 「ほほう。和解を申し出たのが梶原先生・・・つまり、片岡さんてことになっているんだ。」

 役場に近い人たちの間ではそうなっているのだろう。
 
 その話の出所は想像できる。その出所はさておき、

 確かにありえない話ではない。一切の民事情報が途絶えた時期がある。今年の3月だ。もちろん、私達は梶原弁護士からは「役場と原告」からの和解提示と聞いている。

 しかし 5月23日、傍聴に行った支援する会の幹部の話では、仁淀川町の弁護士は「早く和解に応じてくれ」とはっきりといっている。
 
 その理由がふざけている。「仁淀川町の議会対策が大変になる」ということだ。

 おまけに、積極的にこの問題を取り上げてくれている議員数名の名を上げて、「梶原先生からもその議員達にお口添えをおねがいできないだろうか。」
とお願いをしている。

 なんともはや・・・

 まぁ 和解というものは譲り合いですから、向うの条件をのむ代わりにこちらの条件ものんでもらっている。
 こちらの条件は 裁判分離の上での訴えの取下げだ。

 当初提示された役場と原告の和解条項の中に賠償金額に加えて「片岡晴彦への訴えは取り下げる」という一文があたった。
 
 「町が一億円を支払う代わりに片岡さんへの訴えを取り下げてくれ」

 と、受け取れる内容の町の和解案だったわけです。

 加えて 片岡さんが事実関係を争うことをあきらめたと誤解されかねない和解内容。和解に加わっていない形ではあってもこれでは話にならない。

 厳密にはそういう意味はないといいますが、これが新聞に出たときには世の人々はそう感じるに違いない。ましてや、新聞社が記事でそういう方向に誘導する可能性が否定できないとなれば・・・ 

 片岡さんとしても支援する会としても同意は到底できない。

 で、裁判所が片岡さんの訴訟方針の変更(=事実関係を争うこと)を認めないという状況を判断して、支援する会としては以下のような申し入れをした。

 ○原告(ご遺族)と町の和解条項において一切「片岡晴彦」と言う名前を入れるな。

 ○原告と町の和解は、片岡晴彦への訴えを取り下げた後にしろ

 2番目の申し入れは一旦受け入れられたものの・・・横槍が入ったのでしょう。和解成立直後の訴えの取下げとなった。

 この申し入れをしたのが5月23日 この日の記事を読んでいただければ「横槍」をいれたのは誰か・・・・てのが想像できます。

 とにかくは この日に「裁判分離」という決定がなされた意味は大きい。

 

 話を戻しましょう。

 とてもじゃないが、質問者の言うような「こちらから和解を申し入れた」ことにはならない。

 仁淀川町の今回の裁判に対する対応にきちんとした説明を求める理由は一つではなく。三つある。

 @ 07年12月の議会答弁で、事実関係を争わない理由として町は次のように答弁している。

「町としては裁判所の判断に従わざるをえない」

 しかし 07年4月に片岡さんは民事提訴されたが、4月と言えば地裁判決の2ヶ月前だ。その地裁判決前の段階で

「民事については事実関係については争わない」
という答弁書を民事法廷に提出している。 

 これは 明らかに12月の議会答弁と矛盾する。
 これはどういうことなのか?町民として聞きたい。
 (私達以上に町議会が考えなければならないことだが・・・・?)
 

 Aその答弁書を作成するさい、片岡さんの意向を確認しているのか?しているならどういう方法でしたのか?内容の説明はしたのか?

 その頃、片岡さんは刑事公判の真っ最中でだった。また、役場の窓口は片岡さんの友人であり、その役場から「弁護士費用も大変だろうから、仁淀川町の同じ弁護士でどうか? それなら費用は町が負担できるが・・・」と言われて「お願いします」と弁護士の選任をお任せはしたが、答弁書の内容を「好きにしてくれ」とは言ってはいない。

 片岡さんに説明のないままに事実関係=警察の言い分を認めた内容の答弁書は民事法廷に提出された。
 
 B 仁淀川町はバスに乗り合わせた22名の生徒を心をどう考えているのか? 
 町議会答弁で町は「事実関係は片岡さんの言うとおりだ」と認めておいての
 この結末をどう説明するのだろう?
 
 子供には関係ないとでも言うのか?
 親として黙ってはいられない。(私は保護者ではないが・・)

 その辺りは「教育長」にでも聞いてくれといった逃げを打つのか?。
 
 この民事訴訟の担当者にはその辺りをきちんと説明してもらいたい。

 

 「和解を申し出たのは、梶原弁護士なんじゃおが?」

 このような話が関係筋から流れるようじゃ、未だに自分の過ちを認めようとしていないようだ。

 話がこじれたり、事態の悪化を招くのは「無責任」・・いんや「責任転嫁」を企てる人物がいるときと相場は決まっている。

 町長や副町長は裁判担当者から片岡さんや支援する会の申し入れをどう聞かされているのか?

 私達の申し入れ以前に、民事裁判の内容すらきちんと伝わっていないような気がしますね。

 どうでしょう。これ以上事態の悪化を防ぐ気があるなら支援する会との交渉窓口を変更しませんか?


 補足説明 

 07年11月。高裁シバタ判決後、片岡さんと仁淀川町の両被告の主張の対立が完全に表面化。これをうけて弁護士が辞任。その後片岡さんは梶原弁護士に代理人を委任して、これ以後事実関係を争うことを主張していた。

 当然原告側はこの訴訟方針の変更を認めず、裁判官も訴訟方針を変更するには遅すぎるとしてこれを認めなかった・・ヨウダ。
 


 

1 あや 2008/7/16(水) 午前 1:25
はじめまして☆☆


楽しい記事が沢山ありそうですね!携帯からのお邪魔なので、家に帰ってから続きを読ませてもらいます。
2 littlemonky737 2008/7/16(水) 午前 1:50
悪いけど 腹は立っても楽しくはありませんぜ。

3 ぽぽ 2008/7/16(水) 午前 6:02
支援者の皆様と、仁淀川町との関係については存じませんが
和解案については原告側からの申し出って事は事故を知る
ほとんどの者が理解していると思います。
第三者の立場からしますと、原告側の和解案提示という事に
不信感を抱きました。
4 jbh*2*47 2008/7/16(水) 午前 8:12
刑事事件で事故の形態が確定しないのに
「民事については事実関係については争わない」
この新聞を見ておかしな町(町長)だなと思った。
町として、バスの中と校長先生など、目撃者が多数いるのに、それらの人に事情を聞かずに決めたのか。
町外の者としては、仁淀川町は日本か、て言いたいね。

5 やまもと 2008/7/16(水) 午前 9:52
ちょっと遠目から見ると、ふつうなら原告は1億5千万の請求を譲らないものだけどね。値下げしてまで急いで解決し1億を遺族に渡そうとする・・・そういう意図がありありと感じられます。それは差し戻し逆転無罪(そもそも無罪だが)になる可能性を充分に含んだまずい裁判であることを認め、急ぐよう原告側に耳打ちしているともとれました。

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