163. 高知県警交通部長に関する考察

高知県警交通部長に関する考察 2008/8/9(土) 午前 0:33

今日　コメント欄に返信を書いていて「あれ？」と思ったことがある。高知白バイ事故から少し離れた話になるかもしれませんがお付き合いください。
　私が返信に書いたのは現高知県警交通部長黒岩安光氏の経歴
　０２年に管区警察局に出向。（たぶん、出向とは言わないだろうが・・・）
　０４年に首席監察官兼監察課長に付いている。そこで２年間在籍後、０６年３月に高知警察署長。０７年２月に現職に就任し今に至っている。

　さて、監察官とは何ぞや？知らぬわけではないが、一応調べてみた。

「警察における監察官は警察内部の不祥事の調査、服務規定違反など内部罰則を犯した警察官への質疑、内部犯罪の取り締まりや監視・さらには会計上の監査業務にも口をはさめる権限を与えられている。
　いわば警察の中の警察であり、警視庁・道府県警本部の監察官室も警務警察セクションたる警務部に編成されている。」（ウィキペディア）

　「不祥事の調査」と高知白バイ事故を絡めるつもりで書いているのではない。現時点では高知県警にとって高知白バイ事故はなんら不祥事とはなりえていない。何故なら地元マスコミが沈黙しているからで、マスコミにばれない、騒がれない事件は不祥事ではないという考え方がその組織にあるからだ
(参考記事神奈川県警本部長訓示）　
　
　その意味で高知県県警史上最大の不祥事と言えば「捜査費題」となるだろう。

高知県警捜査費問題とは？
「２００３年７月、高知県警捜査一課が架空の捜査協力者を仕立て、捜査費約１９６万円を裏金に回した－と高知新聞が報道した。これを受け、市民オンブズマン高知が同月、当時の捜査一課長らを詐欺容疑などで高知地検に告発した。」　詳しく事件の経緯を書くと長くなるので略します。

　簡単に言えば、捜査費の不適切な取り扱いがあったということです。
　まさに監察官の出番って事件でしょう。

　黒岩安光が首席監察官に就任したのはその捜査費問題の真っ只中の０４年３月。この時期　高知の捜査費問題はどのような進展を見せていたのか？

北海道新聞に高知新聞社の竹内記者が寄稿しているのでその一部を転載します

『私たち取材班は、高知地検の捜査に一定の期待を寄せた。「厳正公正、秋霜烈日」を標ぼうし、巨悪を眠らせないという検察の誇りを信じていたからである。しかし期待は見事に裏切られた。

　地検は県警に対し、会計文書の任意提出を求めるわけでもなく、家宅捜索で証拠書類を押収することもしなかった。まともに捜査をしているかどうかさえ疑問だった。

　告発受理から七カ月近くたった○四年三月。鳴りを潜めていた地検が動きだした。捜査費の精算書に名前を書いていた捜査員らを一斉に「容疑者」として事情聴取したのである。

　しかしそこには、とんでもないカラクリが隠されていた。なんと、ちょうどその時期、担当検事の下に県警が別の捜査員を派遣し、事務官として研修させていた。そして検察官は事情聴取の席に、研修中の捜査員を立ち会わせたのである。

　聴取を受けた捜査員の一人は「検察だって調査活動費の（不正流用）疑惑がある。（捜査費の不正について）本当のことを言えば、地検から県警に『誰が何を言ったのか』が筒抜けになる。検察官にも熱意がなかった。地検が信用できなかった」と振り返った。

　しかも聴取前、県警幹部が捜査員を個別に呼び出し、事実を言わないよう口封じまでしていたことも発覚。県警、検察が結託して警察の不正を隠ぺいしようとしていたのだ。少なくとも、私たち取材班にはそう映ったし、「日本の捜査機関に正義はない」と感じた。』

　いい記事です。このころの高知新聞は何処へ行っちゃったんでしょう・・・
　これはさておき

　この県警の対応は流石です。不祥事には組織をあげて対応するといっているだけのことはあります（神奈川県警本部長談）。残念なことは高知新聞にばれちゃったことです。・・・この時期の高知新聞は何処へ・・・・

　いやいや　このころに黒岩安光が首席監察官に就任している。そして２年間その職に籍を置いて捜査費問題に取り組んだ。そして　捜査費を問題を「乗り切った」と評価されたようだ。

　その評価は人事に現れている。・・・・らしい

　
０７年２月１５日高知新聞記事より転載

　『また今回の異動では、捜査費問題の内部調査に携わった幹部の“栄転”も目立ち、調査内容を高く自己評価した「論功行賞」色がにじんでいる。しかし問題の原因を現場の執行ミスとした調査結果と処分に反発する現場警察官や幹部も少なくない。調査担当者を功労者とみなした人事に、内部には冷めた声もある。
　
　そうした「功労」人事の一方で、部下の重大な不祥事の監督責任を問われた幹部をさらに上位ポストに昇任・抜てきしたケースもあり、県警内部には人事に対する強い不信感さえ噴出している。』
　
　０７年２月の人事異動で黒岩は高知署長から県警本部交通部長になったのだがから、上の記事の栄転とは関係ないかもしれない。また、前述の地検との共同作戦を指揮した人物とは関係ないかもしれないが・・・
　
　今回の白バイ事故に関しても「火中の栗」を拾いに来たのか。それとも捜査費問題の処理能力を買われての抜擢か。
　
　=== 黒岩安光交通部長、この男、切れ者か ===　

　最後に　私が惚れていたころの高知新聞記事はものの見事に捜査費問題をえぐり出している。是非お読みください
[http://www.kochinews.co.jp/kenkei/kenkeimainf.htm 高知県警捜査費問題」

　

　

1	jbh247	2008/8/9(土) 午前 8:13	=== 黒岩安光交通部長。この男、切れ者か？ === 悪いことにはよく切れる。悪知恵いっぱい。こんな奴はいらない、組織が腐る。正義の組織から悪の組織へ。功労たつて県民対する功労じゃない。
2	政	2008/8/9(土) 午前 9:59	＞功労たつて県民に対する功労じゃない。全くもって、jbh247さんの仰る通りでさぁ。
3	jbh247	2008/8/9(土) 午前 10:37	■[虚偽]県警本部長、不祥事は厳正処分新潟日報 08/08/07 県警本部の警部補(41)が小出署など過去の勤務先で、交通事故の調書や交通違反切符など少なくとも数十件を偽造していた疑いが強まっている問題で、園田一裕本部長は7日の定例会見で、「警察官にあるまじき行為で言語道断」と厳正に対処する方針を示した。県警は虚偽公文書作成、同行使などの容疑で警部補から任意で事情を聴くなどの捜査を進めており、容疑が固まり次第、立件する方針。会見で池田宏警務部長は「徹底して全容解明に当たっているが、(偽造の疑いがある書類の)数が多く苦労している」と捜査には時間が掛かる見通しを示した。さらに再発防止について「警察官の責務を一人一人に刻み込む施策を、繰り返しやっていくしかない」と述べた。
4	jbh247	2008/8/9(土) 午前 10:43	高知県警新本部長殿不祥事の疑惑がある今回の事件。疑惑を感じているのは、片岡さんを支援する者だけではないので不祥事は厳正処分にしてもらいたい。園田一裕本部長は7日の定例会見で、「警察官にあるまじき行為で言語道断」と厳正に対処する方針を示した。これでこそ、警察。
5	政	2008/8/9(土) 午前 11:56	jbh247様 ↑の話。自分の身内の名前で違反切符を切って、反則金を納めていたりしたって話じゃありませんか？「マスコミにばれなきゃ不祥事じゃねぇ。ばれそうになったらマスコミを抑えりゃいい。」こんな上がいるから下もそれを見習うんじゃねぇンでしょうか。「ばれなきゃいい」っていう「慣れ」がいけませやな。新潟県警のこの問題は「個人の行為」で終わりになるだろうが、高知白バイ事故は交通部長直々に現場で３０人の警官とスリップ痕を見てんですから・・・まさに『組織』的行為。こりゃぁ、終いがつかねぇんじゃねぇですかい。つかねぇっていうよりは「つけれねぇ」かもしれないですね。
6	jbh247	2008/8/9(土) 午後 11:13	現場で３０人の警官とスリップ痕を見てんですから・・・まさに『組織』的行為。パンドラの箱は開かれた。最初に開いたのは県警。こんなこと、してはいけないでしょう。そして一部のマスコミ。そのことを全国民に知らしめた。警察、検事、裁判官もグルかもしれないことも。
7	e1dfg0j	2008/8/12(火) 午前 9:03	裏金問題を暴露した本（講談社）を書いた元道警幹部の原田さんが、事実と異なり名誉を害されたとする元道警総務部長に賠償請求された民事裁判で、元道警本部長がに証人出廷した。高知ではどういう展開になるのかな。
8	littlemonky737	2008/8/13(水) 午前 1:13	e1dfg0j さん元道警総務部長の訴訟費用は自費なんでしょうか？警察の「掟」を破ったものには制裁をってところでしょう。制裁というより嫌がらせかもしれない

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