第4回公判傍聴録その6 証人D 2007/4/8(日) 午前 3:57 |
(この記事は高知で起きた白バイとスクールバスの事故について書いています) ここから 質問は停止していたか否かに戻ります。例のスリップ痕の写真も登場です。 検察官が代わって尋問が再開です。 検「先ほど急ブレーキが掛かった感じがしなかったと言いましたが そのことから バスが停まっていたのではないかとおもうのですか?」 D「それと関係なく私は、バスは停止していたと感じています。」 検「それはどういうことから?」 (声が聞き取れずメモ不能) 検「時速10kmで走行しているときと 停まっている時の違いはわかりますか?」 D「・・・・・・・」 検「停まっていたとするなら どれくらいですか?」 D「わかりません」 検「1.2.3.4.と数えてみてどれくらいですか?」 D「わかりません」 検「では 衝撃があったのは覚えていますよね? それが急ブレーキの衝撃か白バイの衝撃か区別がつきません?」 D「・・・・・・」すこし考えているうちに 検「はい 衝撃が急ブレーキかバイクの衝突か区別がつかないということですね。はい」 この辺のやり取りはメモできてない。かなり強引な質問で証人の証言はぼやけてしまって、衝撃の区別が付く付かないが不明瞭となった。 捏造されたスリップ痕の写真 (この写真はタイヤとスリップ痕しか映っていない。現場で取られたものかどうか判別不能の写真である) 検「この写真を見てください。この丸いのは何ですか? D「タイヤです」 検「これは常識的にみて何に見えますか?」 D「ブレーキ痕です」 検「バスはブレーキをかけて停まったということですよね」 検「停まっている時に白バイがぶつかったのなら、バスはブレーキをかける必要がないですよね。」 D「でも 急ブレーキが掛かった記憶はありませんが・・」 検「時速60kmで急ブレーキを掛けたのではないから、時速10kmくらいなんですから、衝撃もたいしたことはありませんよね。ここにブレーキ痕がありますよ?それでも停まっていたと思いますか?」 (不意に急ブレーキを掛けられたら、運転手以外はたとえ時速10kmでも、感じる衝撃はかなりなものだ) D「はい。停止していました」 表情は見えぬが 最初の頃と同じ口調できっぱりと答えた。 弁護士再質問 弁「先ほど検察官から示された写真ですが、それがどのような写真であれ、運転手はブレーキ痕の付くような運転はしていないと言うことですね」 D「そうです」 弁「どうして そのような写真があるのか 意味がわからないと言うことですか? D「そうです。」 弁「また 白バイの衝突の衝撃と急ブレーキのそれと区別がつかないと質問されあいまいな答えとなっているんですが・・わからないんですか?」 D「あの時は・・・右側から・・・衝撃を感じました。」 (たぶん 証人は衝撃の方向から区別は付くといいたいのでしょう) この後も同じ質問と回答を繰り返しているうちに証人は混乱 残念ながら 弁護士もフォローしきれず 「区別」についてはあいまいなまま 再質問終了。 証人喚問も終わったなと思った時、別の検察官が立ち上がった。 検「他の先生はどこに座っていましたか?」 D「私の前と、運転席の後ろです。」 検「では その先生はあなたより前が良く見える位置にいたのですね。では何故 生徒の引率でその先生が土佐署に行ったのですか?」 D「私は担任だったので 学校や家庭への連絡がありました。もう一人の先生は動揺が激しかったので。その先生に決まりました。」 検「引率の先生が帰ってきたときに、土佐署での様子は報告がなかったのですか」 D「なかったと思います」 検「あなたより、その先生の方が事故を詳しく知っているはずなのに、どうして今日はあなたがよばれたのですか?」 D「私にはわかりません」 この質問そのまま返したい。「検察は、どうして教師の目撃調書をとらずに生徒の目撃調書をとったのだろう?」 (検察も生徒から目撃調書を取っています) 最後に裁判官の質問です。 ○裁判官「あなたは 急ブレーキの衝撃と衝突の衝撃の区別についての質問を、弁護士と検察官からいろいろとされて混乱したようですが、あなたが言いたいことは<急ブレーキをかけなかった>ということですね?」 D「そうです。」 以上 で 証人喚問終わりです。 |
1 | yurusen_jp | 2007/12/1(土) 午前 0:52 | 検「この写真を見てください。この丸いのは何ですか? D「タイヤです」 検「これは常識的にみて何に見えますか?」 D「ブレーキ痕です」 検「バスはブレーキをかけて停まったということですよね」 「ここにブレーキ痕がありますよ?それでも停まっていたと 思いますか?」 卑劣な尋問ですね。『常識的に見て何に見えるか』一般的には何に見えるか。なら、バスが急ブレーキを掛けたと言うことでしょう。と、もう漫画です。無関係のスリップ痕の写真を見せ、混乱させ記憶の曖昧さを突き、しまいには『保身のための虚偽の証言』と権力を振りかざし力任せに断ずる。まだ、傍聴録をすべては呼んでいませんが筋書き通りに尋問を勧めることができなかった低レベルの検事の負け惜しみにしか思えません。 |
2 | littlemonky737 | 2007/12/1(土) 午前 1:32 | キ○○×副検事のこのような尋問のやり方を「答えの強制」というらしい。 「1+1は いくらですか?」 ときかれて「王」と言える大人はそうはいません |