第6回公判傍聴録その1 2007/5/17(木) 午前 1:32 |
(この記事は去年高知で起きた白バイとスクールバスの事故に関連しています。) この裁判も今回で結審しました。第一回公判が1月19日?からおよそ4ヶ月。当初の予想より結審まで早かったと感じてます。 第6回公判の流れは下記のとおり 1、弁護側より示談の進捗状況に関連した文書の提示。 2、遺族意見陳述 3、論告求刑 4、最終弁論 5、被告人意見陳述 では 1の「示談の進捗状況関連」から 冒頭で弁護側から示談の進捗状況についての文書が申請された。検察もこれを承認。 内容は、事故発生時から今日に至る示談の状況に関連した文書。バスの所有者であり、任意保険の契約者である町役場と保険会社がこれまでの交渉の経緯と、今後の方針(姿勢?)。加えて被告の複雑な心情をを文書にしたもの。 弁護士「・・・・・といった内容のものです」 裁判官「示談を進めていくにあたって、過失割合はどのようにお考えですか?」 弁護士「できる限りのことはさせていただくが、過失割合については過失0が前提となっている。」 気になるところはこの辺りくらいです。 ただ、裁判官は保険金の上限を気にしているような感じを私は受けたが・・・ 続いて 2の遺族意見陳述なんですが・・・亡くなられた隊員の奥さんが証言台にて意見陳述しまし た。 時間にして20分くらい。 用意したものを読み上げたのですが、よくその心情が伝わる内容でした。 彼女は誠意を見せてくれない加害者とその保険会社に納得できずに、弁護士と相談の上民事訴訟を起こしたと、意見陳述の中で申していました。 私も相手側が誠意を見せなければ、そういう手段をとると思います。 私は見ての通り立場は「運転手サイド」であるわけですが、亡くなられた隊員やご遺族の方になんら敵意を持っていません。できる限り亡くなられた隊員の名誉やご遺族の感情等は尊重したいと考えています。 今から書くことが、これに矛盾する可能性は大きいのですが、あえて書かせていただきます。 例えば、隊員の初七日が済むか済まないかの頃。警察関係者から過失割合は「100:0」でどうかとこちらに問い合わせがあり、運転手も保険会社も「OK」と返事をしたのをご遺族の方は知らないのかもしれません。 この公判の論告でも最終弁論でも「スリップ痕」が最大の争点となっています。 スリップ痕があったのか、なかったのか? 事故の翌日、現場に出向き衝突地点を探した私は、2本の1mのスリップ痕を見つけることはできなかった。 私の知人たちも同様だ。 目撃者を探して、事故現場近所を回った時もスリップ痕はなかったという人ばかりだった。 他にもスリップ痕があったのか、無かったのか知っている人たちが居る。 現場の警察官と事故の取材に来たマスコミ。 そして 事故後花を手向けに、事故現場にきたご遺族の皆さんや白バイ隊員の友人たちや同級生達。 もし 私たちの主張こそが(スリップ痕がなかったという)でたらめなものであるならば、 ご遺族のその怒りは生半可なものじゃないだろう。 運転手や私達がそこまでして守る物は無い。 当日事故現場を見た人なら、誰だって「あったか、なかったか」知っているはず。 ご遺族の方がスリップ痕が争点であることを知ったのは公判中である気がしてならない。 警察がスリップ痕さえ捏造しなければ・・・この事故は事件とはならなかったのに。 捏造さえなければ・・・今頃は示談も終わり、ご主人が亡くなられた悲しみはなかなか消えるものではありませんが、気持ちも落ち着いて再スタートはできていたかもしれません・・・。 |
1 | iiojyun | 2007/5/18(金) 午前 7:49 | 過失が『100:0』でどうかという警察関係者の問い合わせは、白バイ運転手が100で、スクールバスの運転手が0(ゼロ)ということですね、‥念のため。 |
2 | littlemonky737 | 2007/5/18(金) 午後 8:51 | いいえバスの運転手の過失が「100」白バイ「0」です。保険会社の担当より「刑事裁判には影響を与えない」といったようなアドバイス?を受けて了承したようです。事実、示談交渉はその過失割合で進行していたようです。起訴後、つまりスリップ痕写真が出てきた時点で、過失割合は白紙状態です |
3 | littlemonky737 | 2007/5/18(金) 午後 9:01 | 追記上の過失割合の問い合わせがあったのが3月。運転手がスリップ痕の写真を見たのが事故後8ヶ月経過した11月地検での聴取の時です。それまでの警察の取調べ等ではスリップ痕のスの字も出てきていません。スリップ痕が出てこなければ、略式裁判となり、今回のような禁錮計を求刑されることも無いし、「バス100:白バイ0」で示談が成立していた可能性は大きいと考えています。 |